動物病院コラム~猫の慢性腎不全と尿検査~

皆さん、こんにちは。

最近は日中温かい日も増えてきましたね!

梅もきれいに咲き始めて、春が待ち遠しい今日この頃です☆

今更ながら始まりました附属動物病院のコラムですが、色々な情報をタイムリーに?

(なるべくそうさせていただきますね(;^ω^))

発信させていただこうと思いますので、是非ご覧ください☆

 

さて、今日は猫の慢性腎不全と尿検査についてお話させていただこうと思います。

「病院に連れて行きたくても行けない…」「採血はかわいそう…」

…といった理由で検査を躊躇されている方はいらっしゃいませんか?

猫ちゃんが8歳を過ぎたら尿検査を受けてみましょう!!

 

現在、慢性腎不全にかかる猫ちゃんは、約3頭に1頭と言われています。

血液検査で異常(BUNとクレアチニンの高値)が見られた場合、既に腎機能の約75%が失われており、

逆に言えば25%しか腎臓が機能していないことになります。

一度失われた腎臓の機能は再生しないため、いかにして早期に慢性腎不全を発見できるかが重要です。

そこで血液検査より早く発見でき、かつ猫ちゃんへの負担の少ない尿検査をお勧めします。

 

尿検査は血尿や膀胱炎の時に行うイメージですが、慢性腎不全の疑いがある時は、尿の濃さや尿タンパクの有無を調べます。尿が薄い場合は腎臓の尿濃縮機能の低下を表し、尿タンパクが出てしまうと腎不全が進行している可能性があります。

尿が薄い状態が続く場合は、慢性腎不全の可能性がありますので注意が必要です。(夏場など一時的に飲水量が増加している場合も尿は薄くなります)。

また、腎機能の低下が原因の場合、どれくらいタンパクが出ているのかを追加で調べることにより、腎臓に負担をかけているのか否かがわかります。なお、追加検査は結果に数日程度かかります。

 

メリット

・猫ちゃんを病院に連れて行かなくてもよいため、負担が少ない

・尿の採取に失敗しても、自宅で再度採取が可能

・費用が安い

デメリット

・いつ尿を採取できるかわからない(タイミングが合わないと難しい)

 

尿検査のQ and A

Q.尿はどうやって持っていけばよいか?

A.吸水シートや猫砂に吸収されてしまうと検査ができませんので、液体のまま清潔な容器に入れてお持ち下さい。

具体的には、排尿時に直接尿を採取するのは難しいため、2層のトイレを使用している場合は下に敷いているペットシーツを裏返しにして、そこに溜まった尿を取る方法がやりやすいです。層になっていないタイプで、砂を使用している場合は、砂の量をほんの少しにしていただいて、清潔なコットンに吸収させていただくといいと思います。

 

Q.採取した尿は時間が経っても大丈夫?

A.尿を採取できた場合は、なるべくその日のうちにお持ち下さい。

時間が経つと尿の酸化や細菌増殖によって、検査結果に影響が出てしまう可能性があります。

なお、診察時間外でも尿検査は可能です。17時頃までにお持ち下さい。

 

Q.尿検査の所要時間は?

A.所要時間は10分程度です。後程お電話にて結果をお伝えすることもできます

 

この季節は飲水量も減って、膀胱炎や尿道が詰まってしまう病気も起こりやすいので、ぜひこの機会に尿検査をしてみてはいかがでしょうか☆

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